千葉県船橋市に住んでいますが、床屋さんはその前に住んでいた東京都墨田区のお店に今も通っています。自分にとってこのお店は馴染みのお店というわけです。
誰でも1つや2つ、馴染み店をもっていると思います。今回は、この床屋さんがなぜ馴染み店になったのか、考えてみます。
初めてこの床屋さんに行ったのは広島から墨田に転居してきた2006年です(ということはもう20年近くも通っていることになります!)。
埼玉出身の私は墨田の土地勘もなく、ただ家のすぐ近くの床屋さんに行ったというだけでした。床屋のおじさんは、べらんめえ口調で希望の髪形についてやりとりされたので少し驚いた記憶があります。
その後もなんとなくこのお店に通ううちに、べらんめえ口調にも慣れ、カットしてもらいながら、自然と雑談をするようになりました。
話は相撲や政治経済のような世間話から、車、スキー、サーフィン(おじさんは若いころサーファーだったので)のような趣味の話まで多岐にわたり、このおじさんと定期的に話すことがちょっとした気晴らしになっていきました。
途中、仕事の付き合いもあり、全国展開する美容院に行ったこともあるのですが、どうしてもマニュアル的な対応を感じてしまい、そちらに通い続けることはありませんでした。。
自分が結婚する際、式当日のカットをしてもらったのですが、いつもならお店を開けていない時間にも関わらず早朝から対応してもらいました。成人式や結婚式当日のカットをするメニューがあるお店ではないので、当日の時間をお願いしたときは「え!そんなに早くからですか!わかりました、やりますよ。。」とべんらめえ口調で返されました(笑)。また、当日のカット代を払うときには「今日はお祝いだから代金はいいですよ」と言われ、思わず、おじさんからご祝儀代わりのカットをしていただいてしまい、その気持ちが有難かったです。
こう考えてくると、この床屋さんが馴染み店になったのは、毎回の雑談や結婚式当日のカットご祝儀などでおじさんの人となりが見えてきて、単にカットサービスをお金で買うということ以外の部分で親近感をもてたことにあるようです。
今の時代、利益をあげるためには、規模拡大→そのためのマニュアル化→サービスの標準化(=裏を返せば余計なことはやらない)が王道ですが、行き過ぎると味気なさを感じてしまいます。
適切な利益をあげつつ、同時にお客様から馴染みに思ってもらえるような仕事はどうやったらできるのか、模索していきたいと思います。