先日、スーパーで「種ありナガノパープル」とラッピングされたブドウを見つけ、買ってみました。ナガノパープルといえば、種なしで皮ごと食べられる大粒品種でスーパーで売られているブドウとしてはもっとも価格の高い銘柄です。今回、買った「種ありナガノパープル」は種があることのほか、通常の「ナガノパープル」と違うところはなく、価格が通常のものよりだいぶリーズナブルに設定されていました。
子供の頃から、種ありで皮は食べない「巨峰」に親しんできた私は、「種ありナガノパープル」の種だけをうまく分けることができ、おいしく、かつ、安価に(種がある)ナガノパープルを楽しみました。
その数日後、今度は別のスーパーで、価格がいつもよりリーズナブルな「シャインマスカット」を見つけました。ブドウの粒を見るに、張りがあって大粒でおいしそうで、これはお得と、すぐに買ってきました。
自宅に戻ってさっそく食べてみると、結構な割合で、小さな種があり、種を嚙むたび、ジャリッと音がして口の中に苦みが拡がります。種といってもとても小さなできそこないのような種だったので、気にせず種ごと食べてしまったものもあるのですが、感覚としては7割以上の粒に種があったため、ちょっと残念な気分になりました。あとから、この商品のラッピングをよく見ると、商品名に比して小さな文字で「天候の影響で種が残る場合があります」との断り書きが書かれています。
前者の「種ありナガノパープル」は種があると分かって買っていますが、後者の「シャインマスカット」は(種なしの)通常のものと思って買っており、これが顧客の満足度の違いを生んでいます。「シャインマスカット」のラッピング上の断り書きをよく読まなかったこちらの落ち度でもあるのですが。。。
食べた後の満足度の違いを生んでいるもの、それは売る側の意図と買う側の期待のズレで期待ギャップといわれます。
売る側からみて期待ギャップのある商品は中長期的に顧客を失うことに繋がりかねず、これはすべての売り手に当てはまります。
売り手の立場に置かれると、どうしても売るにあたって不利になりかねない情報は積極的に伝えたいものではないのですが、それは買い手との間で期待ギャップを生みます。売り手の立場にある場合、期待ギャップもあたまに置きながら買い手に伝える情報を検討していきましょう。