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経済

iDeCoから見える地球温暖化

先日、銀行で個人型確定拠出年金(iDeCo)の手続きをしてきました。
その銀行のiDeCoの運用先には、ESG投資を行う銘柄があり、ほかの銘柄と比べて手数料が優遇されていました。

ESG投資では、環境や社会に配慮した事業を行い、当該事業を適切にガバナンスしている企業に投資を行います。銀行が手数料を優遇してまで、そういった企業への投資資金を集めるのは、当該投資が長期的に儲かると考えられるからです。


これを、環境面の具体例でいえば、温室効果ガスをより抑える取り組みをしている企業が長期的に儲かるということであり、さらに企業の先にいる消費者から見れば、消費者はそういった企業の商品やサービスを選ぶということを意味します。ここで、消費者は誰に強制されることなく自身が満足するようにお金を使うだけなので、当該商品、サービスを選ぶ消費者は、温室効果ガス抑制についての理解が以前より高まっており、また、今後、そういった方が増えていくと考えられます。

温室効果ガス抑制のため、国連主導でさまざまな取り組みがすすめられていますが、政治的には加盟国間の利害が対立し、なかなか前に進まない状況が続いています。
政治的な動きの水面下で実は社会はすでに成熟しており、今後、ESG投資は経済面から温室効果ガス抑制の取り組みを後押しするように思われます。