東京都墨田区に10年ほど住んでいました。
この辺りは、東京の下町といわれるエリアで東京大空襲のときにはたくさんの死者がでたことから、その慰霊のためのお地蔵様が多く祀られています。
先日、ブログhttps://oshima-cpa-tax.com/family/676/に記載した家系図調査にあたって入手した戸籍簿謄本のなかに、父方の祖母の母親(自分から見たひいおばあちゃん)の欄に、昭和20年3月10日東京都本所区にて戦災死とありました。当時の本所区とは現在の墨田区です。まさかと思い調べてみると、その日は東京大空襲の日でした。
墨田区に住んでいたとき、冒頭のお地蔵様の前を何度も通った際には、気にもとめていなかったものが、急に戦争の記憶として自分に迫ってきました。
自分の肉親がそのときその場所で亡くなっているのです。
自分は、ひいおばあちゃんに会ったことはありませんが、初孫として祖母にはとても可愛がってもらいました。母親を空襲で亡くした祖母の気持ちを考えるととても他人事とは思えないです。。
知るということは情報を記憶していることに加えて、自分もしくは近しい人の経験に裏付けされて、本当のところを理解することができるのだと思います。
今回の件は、戦争をより自分に引き付けて理解するきっかけを与えてくれました。