父方の家系図(https://oshima-cpa-tax.com/family/676/)に続いて母方の家系図を作成してみました。
両親の家系図をみると、それぞれのご先祖様は生まれた土地、もしくはその近辺で配偶者を得て子孫を残してきていることが分かります。
生まれた土地で子をなしその土地で亡くなっていく、いわゆる地縁社会です。
今回の家系図から少なくとも江戸末期から戦前までは地縁社会であったことが分かります。
それが戦後の高度経済成長期を通じて会社が強くなるとサラリーマンが増え、地縁社会は崩れていきます(会社は辞令1つで社員を転勤させますし、社員は出身地に関わらず通勤に便利な会社の近くに住むようになります。考えてみると、自分が出身地を離れて、これまでに広島市、東京都墨田区、千葉県船橋市に住んできたのも、前職の会社への通勤を前提とするものでした)。
バブルにかけて会社の力がさらに増していくと、仕事以外の人間関係も会社を通じてかたちづくる社縁社会が生まれました。
その後のバブル崩壊で、会社は社員を抱えきれなくなり、終身雇用と年功序列賃金を廃し、社縁社会は終わり、現在は無縁社会といわれます。
無縁社会では、共同体の縛りから個人が解放され個人の自由度が増します。
個人は共同体により守られませんが、必要なサービスをお金を使って入手することになります。
このことは様々な面に影響しているのですが、また、別の機会に書いていきたいと思います。