最近、おいしい草餅を売っているお店を見つけ、よくおやつに買っています。
ここの草餅は、ヨモギの香り高く、生地もしっとり繊細でパクッと嚙みつくとびよーーんと伸びてきます。
ただの草餅と侮るなかれ、普段目にする草餅とは一線を画する出来栄えです。
草餅といえば、自分の場合、子供の頃を思い出します。
母の実家が農家でお盆やお正月に親戚が集まるのですが、そこに行くと、うどんやこんにゃくを粉から作ったり、畑で採れた野菜を運ぶリヤカーに乗ったり、普段とは違う経験をたくさんすることができました。
その中の1つに、草餅作りがありました。
親戚のおばさんやいとことみんなで道端のヨモギの葉を摘みに行き、家で草餅にして、黄粉砂糖をかけて食べます。
具体的な餅作りの工程は覚えていないのですが、みんなで過ごした楽しい時間を思い出します。
有名なプルーストの小説「失われた時を求めて」では、初老の主人公が、紅茶に浮かべたマドレーヌを口にして、子供の頃、同じように口にしていたことを思い出し、そこから物語が展開していきます。
自分だけでなく、多くの人にとって食べ物の思い出は、子供の頃の記憶と接続する扉のように感じます。

